マシニングセンタでの面取り工具について
面取りの記事が多くなりがちな久保鉄工所ですが・・・
また面取りです(笑)
でも金属加工を生業とする事業所にとってバリ取りや面取りの自動化はとても大事な要素だと思っています。
当社ではマシニングセンタで面取り加工を行う場合、基本的にNine9のNCスポットドリルを使用しています。
DuraVertical635の少ない工具マガジンにも常駐しているタフなツールです。
今日もワークからあふれ出てくるバリを狙ってます・・
NCスポット「さてどこからいこか・・・」
とても便利なツールなのですが、段付き部の面取りで微調整が大変だったり、2次バリがでたりと全ての面取りに対応できるとはさすがに言えないので、糸面取りや小物を面取りする際には切れ味と寸法安定性の観点から超硬ソリッドの面取りエンドミルを使用しています。
ただ、面取りエンドミルは意外と小径でも高価格なものが多いので、手軽に使えないのが難点でした。
そんなこんなで色々探していると・・・アマゾンで見つけましたっ!!
トミーグローバル社 超硬 NC スポット ドリル
3本セットで¥3,740!!!
(amazonビジネスだともっと安いっ!!)
なんと超硬面取りエンドミルのΦ4が1本1250円程度で買えるとは・・
ハイスでもこの価格帯はラインナップが少ないと思います。
早速開封していきます。
でもなかなか良さそうです
AlTiN(TiAlNの高耐久・耐摩耗アルミリッチ版)コーティング
肝心の先端部分ですが・・
なんだかいけそうな気がします。
今回は2次バリのでやすいSUS304で面取りテストをしてみたいと思います。
仕様工具型番
メーカー トミーグローバル
品名 NCスポットドリル
型番 TG55-SDS-0040004050
加工条件
被削材 SUS304
使用機械 DMG森精機 DuraVertical635eco
使用ホルダ 日研 BT40-SK10
切削条件
回転数 S5000
送り F250
切込量 0.5程度
※動画公開予定です。
加工後の状態がコチラ
綺麗に取れているように見えます
上部にも穴側面にもバリやふくらみは見えませんアプローチの継ぎ目があるのが恥ずかしい・・
しっかり面取りできてます。
正直なトコロ1250円の面取りエンドミルでこれだけキレイに加工ができるとは思いませんでした。
こうなってくると耐久性が気になってきますが、今のところ
SUS304をC0.3程度で3000mm程度加工していますが、まだムシレ等はでていません。
※追って詳細をまとめてレビューします。
これまで超硬ソリッドの面取りはミスミ・OSG・7leaders・日進あたりのメーカーを試してみました。
各社共に、長寿命や切れ味などの売りはあるし、確かに特徴を活かせば効果は実感できましたが、価格的に手軽に使えませんでした。
これから超硬ソリッドでの「とりあえず糸面」は
トミーグローバル NCスポットドリルをチョイスしてみようと思います。
この工具・・・一般に認知されるとかなり売れると思うのですが・・・
刃物によってバラツキ等があるのでしょうか・・・以降も検証を続けていきます。
↑こちらからダイレクトにアマゾンのページに進めます。在庫が無くなる前にどうぞっ
売り切れてました。Φ6mm以上のサイズは在庫ありそうです。
まだまだアマゾンに掘り出し物がありそうです。
またまとめて紹介しますのでこれからもよろしくお願いいたします。
ちなみに手作業での面取りは日東工器のCB-01愛用中です。
色々なツールを活用して「ものづくり」を楽しみながら盛り上げていきましょう!!
※今回のツールレビューはあくまで個人的な見解によるものです。
この商品を使用しての事故等には当方は責任を負えませんので、あくまで自己責任でのご使用をおねがいします。