つい先ほどまでなめたネジを電ドリでゴリゴリ削り取っていた筆者ですが、そんな超アナログな零細鉄工所でもマシニングセンタやNC旋盤はプログラムを作らないと動きません。
当社では最初から機内に搭載されている対話モード以外に加工プログラムに必要なデータを作るために二次元CADは「ナスカ・プロCAD」三次元CADは「OneCNC」を使用しています。
この2者を選択した理由は「コスパがいいから」です(笑)
最近は無料のソフトが増えています。
が、やはりプロユースで考えた場合に物足りない感があります。
※決して、無料は使えんわいっと見栄を張っているわけではありません(笑)
今回は三次元CADCAMシステムのOneCNCをちょこっと紹介します。
現在、金属加工用のCADシステムは主に3層構造になっているようでして、
CATIAを代表とするハイエンドCAD
SolidWorks等のミドルレンジCAD
あとは低価格~無料のローエンドCADが乱立する形となっています。
OneCNCがどのような位置づけにいるかというと、
ギリギリミドルレンジのCADシステムがついたミドルレンジCAM です。
ちなみにCAMは↑こんな感じです。またこの話は別にするとして、
OneCNCのCADはソリッドデザインというシステムです。
名前の通り、ソリッドを主体とした三次元CADになります。
なんとなくモデリングしてみました。操作感はこんな感じです。直感的に使えます。
(久々に使って慣れてないのがバレてます、カーソルがウロウロ、ウロウロ)
当社ではOneCNCの中でも最上位クラスのMillExpertで運用していますのでサーフェイスでの作図が可能になっています。
金属加工屋(主に一般省力機械部品加工メイン)が三次元加工のためのモデリングしたいと思ったとき、ちょうどいい機能をナイスな価格帯で提供しているのがこのソフトだと思います。
最初は限定的なMillExpressで二次元CADとCAMでのプログラミングに慣れて
MillAdvantageで3次元のCAMに挑戦して(3Dデータはお客さん支給限定ですが)
MillProfessionalで3Dモデリングに挑戦して
MillExpertでOneCNCを使いきる
[ wpvideobandicam 2021-09-24 16-25-00-931w=320 h=240]
と、いうような目標で段階的にステップアップできるのも魅力の一つかなと思います。
(当社も頑張ってステップアップ目指してます。)
3次元加工がしたいんじゃ!!!と思ってもなかなか100万円のCADCAMって買うのに躊躇しますよね
ただ、ご存じかと思いますが、この業界はソフトが高い!しかも最近はやりのサブスクリプションのサービスはまだまだ浸透していません。(最近は大手メーカーが動き出してきているのでまた別途調査します)
プロの世界で通用する3DCADと3DCAMがセットでこの価格はなかなかリーズナブルではないでしょうか
ただソフトウェアの世界は変化も早いので、「現段階では」ということでお願いします。
プログラムを用いた金属加工において
・手打ちでプログラムを作る(Gコードとマクロを駆使)
・対話でプログラムを作る(とにかく削りながらプログラム作成)
・CADCAMでプログラムを作る(コード行数無視の複雑なプログラムで最適化)
なかなか深いテーマです。
久保鉄工所ではそれぞれにメリットのあるこの3パターンのプログラミング方法を駆使して、最適な価格で過剰品質になりすぎないような部品加工を目指しています。
もし興味がでてきましたら、ぜひホームページもチェックを宜しくお願いいたします。
それでは快適な加工ライフを!!